茗荷(みょうが)

ショウガ科の多年草で、日本では本州から沖縄まで各地に自生し、雑草同然、どんなところにも生えている。インドや中国にも野生種がみられるが、野菜として栽培しているのは日本だけである。

三重県にある我が家のうら山にも7月から8月のはじめ、土の中からもっこり顔を出す。盆すぎには白い花をつけるが、花の開いたミョウガはいわばぬけがらで、やわらかくなりすぎて風味も落ちる。
昔から「ミョウガを食べると物忘れをする」といわれているが、これには次のような話が有名である。

釈迦の弟子、周梨槃特(スリハンドウ)は、仏道に優れ、悟りまで開いた人物だが、どういうわけか自分の名前を忘れる。不憫に思われた釈迦が、首から名札をかけさせたが、彼はそのことさえも忘れてしまう。とうとう死ぬまで自分の名を覚えることができなかった。

彼の死後墓に見なれぬ草が生えてきた。そこで一生自分の名前を荷って苦労したということから「茗荷」(ミョウガ)と名づけられたという。
そんな由来があるためか、今でも市場ではミョウガ「ばか」とか「ばかっこ」とよばれている。しかし、ミョウガともの忘れの因果関係はなく、おいしいので食べすぎることのない限り、身体にとって悪影響はありません。

むしろ、アルファピネンという精油成分を含んでいるので、独特の苦みと芳香があり、夏の食欲不振をふきとばしてくれます。
刻みミョウガ
細かくきざんで、だししょうゆとかつおぶしをかけて食べますと、簡単でおいしい一品になります

ミョウガのかす漬け
ミョウガを洗い塩少々をまぶす、かす床に朝つけると翌日食べられる。

ミョウガの天ぷら
洗って水気を切ったミョウガをたて二つ割りして天ぷら粉をつけ、強火でからっと揚げる。

ミョウガの酢づけ
沸とうした湯の中でさっとゆがき、塩少々ふり、酢・水・さとうを1:1:0・5の割合でまぜたあと酢の中に1日以上つけこむ。色もきれいな1品になります。