とうもろこし(玉蜀黍)

とうもろこしにはいろいろな種類がありますが、一番人気なのが、スイートコーンです。消費者の要望に答えて、最近ではさらに甘い品種の「ハニーバンタム」 「バイカラコーン」 といった品種も出てきました。サラダや中華料理でおなじみの「ヤングコーン」は缶詰が一般的ですが、これは「スイートコーン」の若い穂をはや取りしたものです。

とうもろこしの原産地は中南米といわれています。コロンブスが新大陸発見の際、種をスペインに持ち帰りヨーロッパに広がりました。日本には、16世紀にポルトガル人によってもたらされ、まず九州や四国で栽培されました。明治の初めにアメリカから輸入された品種が北海道で栽培されるようになって、現在に至っています。

ある会社が、「子供の好きな野菜、嫌いな野菜」のアンケートをとったところ、好きな野菜のトップはとうもろこしでした。子供にとっては、独特の甘味やかわいい形、明るい色などが魅力なのでしょう。でんぷんが主原料で糖度が高く、胚芽にはビタミンB1、B2が多く含まれる栄養たっぷりのとうもろこしは、まさに成長期の子供に食べさせたい食材のひとつです。

とうもろこしを栽培するには、昼と夜の寒暖さの多きい土地が適しており、甘味がずいぶん益します。しかし、収穫期の時間の経過で、この甘味は激減してしまいます。どのくらいの減り方かといいますと、収穫後、気温10度で1日置いておくと糖度は17%減少します。気温が30度では50%低下するといわれています。

山形県の知人のお宅を訪問したとき、びっくりするほど甘くておいしいとうもろこしをよばれました。そのときのとうもろこしの調理法は、まずたっぷりの水を火にかけ、沸騰寸前に庭に出て実ったとうもろこしをもぎ取り、湯の中に入れて湯がく、というものです。とうもろこしをおいしくいただく調理法として、これ以上のものはなく、とにかくもぎ取った後できるだけ早く下ごしらえをすることです。すぐに食べられないときは、下ごしらえしたものを冷凍保存するのが一番です。

とうもろこしを主原料にしたバーボンウイスキーは、アメリカの代表的なウイスキーで、西部開拓時代にケンタッキー州のバーボンで生まれたのでこの名がつけられました。バーボンウイスキーには、とうもろこしが原料の6・7割使われており、蒸留された後のウイスキーは、内側を焦がしたホワイトオークのたるの中に2年以上寝かされてから出荷されるので、色が濃くなり独特の香りがつくのです。